Nature Guide
                         くりんとの自然観察ガイド

           
   
 冬芽図鑑

「冬芽(ふゆめ、とうが)」というのをご存知だろうか。
秋になって葉の落とした落葉樹は、翌年の春の芽吹きのために早くも準備を始めている。
近づいて枝の先っぽをよく観察してみると小さな芽を見つけることができるが、これが「冬芽」。
(ちなみに、常緑樹にも「冬芽」は見られる。)
そして、硬い鱗片で覆われているものを「鱗芽(りんが)」、芽がむき出しで毛などで覆われているものを「裸芽(らが)」といって、それぞれの方法で冬の寒さや乾燥から芽を守っている。

そこでおもしろいのが、「冬芽」の下や枝の途中に見られる葉っぱが落ちた後の「葉痕(ようこん)」。
その「葉痕」が輪郭となり、その中の養分や水分を運んでいた「維管束痕(いかんそくこん)」が動物や人間に似た様々な表情を作る。
オニグルミ、トチノキ、クズ、キハダなどはその代表格だが、公園や庭先で見られるアジサイやカキノキ、ウメにも見られる。
となれば、接写が容易になったデジカメを手に、冬の楽しみが増えたというわけだ。

アジサイ(ユキノシタ科)

ヤマアジサイ(ユキノシタ科)

ツクシシャクナゲ(ツツジ科)
大塔町宇井(2007/MAR) 金剛山麓(2007/MAR) 大台ケ原(2010/MAY)
コバノガマズミ(スイカズラ科) イヌエンジュ(マメ科)
金剛山麓(2008/JUN) 金剛山麓(2011/FEB) 馬見丘陵公園(2009/FEB)
ハリエンジュ(マメ科) ネジキ(ツツジ科)

ヤマボウシ(ミズキ科)

金剛山麓(2011/FEB) 金剛山麓(2011/FEB) 金剛山麓(2011/FEB)

ヤマハゼ(ウルシ科)

アカメガシワ(トウダイグサ科)
金剛山麓(2007/MAR) 金剛山麓(2008/JUN) 金剛山麓(2007/FEB)

ネムノキ(マメ科)

ウツギ( ユキノシタ科)

金剛山麓(2011/FEB) 金剛山麓(2011/FEB) 馬見丘陵公園(2011/FEB)
オニグルミ(クルミ科) ヤブムラサキ(クマツヅラ科)
大塔町宇井(2006/DEC) 大塔町宇井(2006/DEC) 金剛山麓(2011/FEB)

クズ(マメ科)
西吉野町(2007/MAR) 金剛山麓(2011/FEB) 金剛山麓(2011/FEB)

リョウブ(リョウブ科)

ドウダンツツジ( ツツジ科)

金剛山麓(2008/JUN) 金剛山麓(2011/FEB) 金剛山麓(2011/FEB)
フジ(マメ科) キリ(ノウゼンカズラ科)

金剛山麓(2007/MAR) 金剛山麓(2008/JUN) 西吉野町(2007/MAR)

アオキ(ミズキ科)

ムクロジ(ムクロジ科)
金剛山麓(2008/JUN) 金剛山麓(2008/JUN) 一言主神社(2007/MAR)

キハダ(カン科)

ウリハダカエデ(カエデ科)

高野辻(2007/MAR) 高野辻(2007/MAR) 高野辻(2007/FEB)
ホオノキ(モクレン科)

トチノキ(トチノキ科) 

西吉野町(2007/MAR) 西吉野町(2007/MAR) 大塔町宇井(2007/MAR)
サクラ(バラ科)

クリ(ブナ科)

金剛山麓(2011/FEB) 一の木ダム(2007/MAR) 金剛山麓(2011/FEB)

カキノキ(カキノキ科)

ウメ(バラ科)

 
大塔町宇井(2007/MAR) 西吉野町北曽木(2007/MAR)
   
 
 
   

 
   

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