北山道・通り峠を歩く
熊野古道伊勢路も、風伝峠(熊野市紀和町)を越えると熊野大社まであと2日。
この風伝峠を降りきり再び国道311号線と合流するところで「通り峠登り口」の案内標識が見えてくる。
この古道は本宮道と別れ吉野方面へ北上する北山道で、いわゆる世界遺産に指定された熊野古道ではない。
しかし、約1キロの峠越えコースには石畳が残り峠には子安地蔵が祀られ、古道の趣を満喫できる。
そして、最大の見所は「丸山千枚田」の絶景。
耕地の少ない山村で何世紀にもわたって守られてきた棚田が、峠より10分足らず登った展望地点でパノラマとして広がる。
この古道は1時間ほど歩いたところで県道に合流するが、さらに足を伸ばして丸山千枚田を間近に見るもよし。
また、この県道を折り返し登り口に戻る途中にも展望スポットがあり、所々でカメラを構えながら全コース2時間30分の行程であった。
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