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やまとの花手帖

 
         
         

タチツボスミレ (立坪菫)

スミレ科スミレ属

大塔(2005.4.6.)

 スミレと言えば「スミレ」という名のスミレが代表選手だが、実は私の周りだけを見ると「タチツボスミレ」が圧倒的に多く見かける。裏山の日当たりのよい斜面や庭の芝生が後退してきた後ところにも育っている。
 スミレは大きく2種類に分けることができる。「スミレ」などのように地面から葉や花が一本ずつ生えている“無茎種“と、「タチツボスミレ」のように茎が伸びてそこから葉や花が枝分かれする“有茎種”。“有茎種”は“無茎種”に比べて圧倒的に種類が少ないため、すぐ見分けがつく。
 スミレの仲間には5枚の花弁があり、上弁が2枚、両側の側弁が2枚、そして下に唇弁(下弁)が1枚で構成されている。唇弁の基部は後ろにつきだして距(きょ)を作り、ここに蜜を貯める。さらに唇弁には蜜標の縞模様が現れ、これをガイドマークとして距の蜜を吸いに昆虫がやってくる。スミレの5枚の花弁は、そうした昆虫を抱くように進化したことがわかる。
 新居を構えて10年もたつと、芝生の手入れが億劫になってきた。そもそも照葉樹林帯にすむがゆえの自然の摂理なのだが、この気候の在来種である雑草が芝生を駆逐してきた。もちろんそこには「手入れ」という人為ストレスを与えなければ、良好な芝地は維持できない。「そうだ、芝生に代えてタチツボスミレをカバーグラウンドにしてみよう。」その計画は現在進行中である。

 3〜5月
 日本全土