Field Guide
                         くりんとのフィールドノート

           
   
 佛骼宸フ千年桜

2017年4月20日

 空海の高弟・堅恵が室生寺の南門とし て創建した佛隆寺(宇陀市榛原赤埴)の参道の石段に、県下最大最古の株である桜が、4月中旬ともなると人々の目を楽しませてくれる。一説には樹齢900年とも言われ、「佛骼宸フ千年桜」という異名もある。
 学術調査によると、ヤマザクラとエドヒガンの雑種であるモチヅキザクラの一型であると言うことも判明し、「仏隆寺のサクラの巨樹」として奈良県指定の天然記念物となっている。
 桜の開花期以外はどれほどの人が訪れるのだろう。普段ひっそりとした山里は、ひとときの賑わいを受け入れるのに目一杯の許容量(駐車場の整備や誘導人員など)と見受けられるが、せめて桜の根元に人の立ち入りを禁止するなどの対策も必要と思われる。

 
根囲7.7m 、根株から2mのところで大小10本余に分岐 し四方に枝を拡げている   長い1.石段の先に聖徳太子作と伝わる十一面観音を安置する本堂。
 
 
   

 
   

Copyright (C) Yoshino-Oomine Field Note