1979年に、大阪は梅田の十字屋という釣具屋さんで購入。
当時、たしか18,000円をはたいた記憶がある。
ルアー釣りなんて、「フィッシング」という雑誌でちょこっと紹介されている時代で、そんな釣り方をしている者はとても珍しかったが、その上での外国製リールだから、これを所有する喜びを分かち合える人間は、極めて少なかった。
フランス製のミッチェル308にしようか、このスウェーデン製のカーディナル33にしようか迷ったが、今もその時の目に狂いはなかったと、にんまりしている。
1975年に初めて登場し、現在は製造中止になっているが、ネット上の「スピニングリール人気投票」なんかでも堂々の第1位で、何度か復刻版が出ている。
今では、(右利きの場合)右手でキャスト、左手で巻き取るというのは当たり前かもしれないが、当時の日本製のリールはすべて右手巻き仕様だった中で、このリールの存在に目からうろこが落ちた思い出がある。
(カーディナル33はハンドルが固定されていて、右利き用、左利き用の2種類から選べた。)
また、スピニングリールの場合、ドラグの調節はスプール側で行うのが一般的だった中で、こちらはお尻についていて、とても扱いやすい。
そして、レトロなデザインで堅牢。
もちろん今も現役で使っているが、ぼちぼちわが家の博物館入りをさせ、将来オークションにかけてがっぽり儲けようという塩飽がちらつき始めている餓鬼なワ・タ・シ。 |