沖縄に伝わる三線(さんしん)は有名だが、「カンカラ三線」をご存知だろうか。
「カンカラ三線」とは、戦前の沖縄で、子どもたちがクバ(ヤシ科)の葉の堅いところを棹に使い、胴の部分を空き缶、弦を麻の皮の繊維をひねって作り遊んだのが始まりだそうである。
さて、先の戦争中、捕虜収容所においても、沖縄の人々は歌を忘れなかった。そして、棹は米軍の野戦用ベットの廃材、胴の部分は米軍支給の空き缶、弦はパラシュ−トの紐や電話線を使い、戦前の「カンカラ三線」をよみがえらせたそうである。
このカンカラ三線、現在、沖縄へ行けばお土産物としても売られているが、沖縄の小学校の中には、三線の代わりに、これを用いて授業を行っているところもあるそうである。
また、Web上では、「おきなわ通.com(まちだ屋)」で、そのキットも手に入れることができる。
で、このたび、私のカンカラ三線を画像でご紹介するのだが、いずれも、まちだ屋さんのお世話になった。
先のキットを使えば、作り方はいたって簡単。
ただ、私は、ペインティングを施したり、気に入ったボディー缶に交換したりして、けっこうそういう部分にエネルギーを注いだ。
で、後半の方のアドバイスとしては、
○木工用やすりやサンドペーパー(#240/#320)を使って、とにかく丁寧に磨き上げる。
○ペイントは、アクリル系の水性塗料。1色なら、スプレー缶のラッカーが、きれいに塗装できる。
○好みの缶を取り付けたい場合、棹を差し込む四角の穴を開けなければならないが、その場合は、平タガネを使用。ただ、棹の取り付ける角度が、微妙となってくる。
さて、肝心の演奏はというと、これがけっこうはまる。 |