リタイア後に建ててみたいと思っていたログハウスだが、「夢は前倒しで実現していくものだ」と、何年か前から考え方が変わった。私たちの世代に、悠々自適の老後なんてないかもしれないと考えている。6畳程度のミニログなら、すぐにでも実現可能だということで、2014年の夏に工事をスタートさせた。基礎工事から配電工事まで、すべてビルド・マイセルフが今回のコンセプト。
ログキットの購入先や価格は以下の通り。
○購入先:神尾工務店(神戸市)
○商品名:アルナス6−60キット(ログ厚60mm、屋根材・窓サッシ・木ネジ・釘等を含む)
○価 格:648,000円(消費税、運賃神戸〜奈良間含む/2014年1月見積による)
上記以外に以下のものを購入した。
○ブロック、セメント、砂・砂利、鉄筋(基礎工事用)
○塗料・コーキング材
○防水シート・コンパネ・角材・断熱材(屋根を二重に)
○樋一式
○配電器具一式・照明
○デッキ材(レッドシダー)
使用した道具は、ログハウス組立の工程では以下の通り。
○ドライバードリル
○インパクトドライバー
○ハンマー(大・小)
○木槌
一人ではどうしてもできない作業もある。
○ログを積み重ね、両サイドをハンマーでしっかり打ちつける作業。
○サッシやドアを取り付ける作業。
○野地板(屋根材の下板)の取り付けも、両端から二人で打ちつけたい。
○妻壁の三角形の部分を取り付ける作業は、3人を要した。
キットには含まれず説明書にも記載はないが、必要な工夫。
○屋根は野地板にアスファルトシングルを貼り付けるだけの工法なので、夏の照り返しがかなりきついと教えられる。そこで、コンパネと角材、断熱材を購入して、野地板の上に貼り付け二重構造にした。
○余った防水シートと断熱材は、床下や窓枠の隙間にも使用した。
○玄関ドアの前の足場として、デッキは不可欠と考え設置した。
そして、最大の費用でありかつ節約できたのが人件費。キット業者の話では、「(基礎工事や塗装を除けば)二人で3日もあれば完成する」と言っていたが、基礎工事から始めた週末大工の私の場合、5〜6ヶ月も要した。ログを積み重ね、みるみるうちに壁が出来上がっていくというログハウス建築の醍醐味を体感できる
過程はわずかで、あとは外からは分からない地味な工程に時間と労力費やす。例えば、樋の設置だが、屋根のサイズに合った何種類ものパーツを過不足なくそろえ、水の流れ
を計算しながら傾斜をつけ固定していく作業は、素人ゆえ思案と段取りの段階で6〜7割の労力を使う。
さて、完成を夢見たログハウスは、何に使いましょう? |