Life in the wood
                          くりんとの森の生活

      | Home | 森の生活 | 森の料理 |
  アマゴの燻製  

【材料】
○アマゴ・イワナ(内臓をすべて取り除き、背骨の血のりの部分もきれいに処理しておく)
○ふり塩(塩・大さじ2杯半/砂糖・小さじ1杯/醤油少々)
○香辛料(ローズマリー・白胡椒・ナツメグなどを、上のふり塩に混ぜる)
※魚の大きさはそろっていた方が、最終的に均一の燻製が仕上がる。20〜25cm位がほどよい。

【手順】
@塩漬け

○冷蔵庫(一晩〜丸1日)
A塩抜き

○流水(1〜2時間)
※「塩漬け」と「塩抜き」の時間はあくまでも目安で、魚の大きさにもよる。小さいのは24時間塩漬けすると、少し塩辛くなる。
B風乾
○風通しのよい日陰で、魚の表面の皮がピリッとはるまで乾かす。(季節や湿度によって、乾き具合が異なる。)
○魚の腹わたの部分が乾きにくいので、つまようじなどをつっかえ棒にして開き、乾きやすくする。
○ハエなどがたからないように、市販のネットを使って乾燥させるが、その際も、寝かせるよりは、口からぶら下げた方が乾きが早い。
※ここが肝心で、あわてるといけない。水分がまったく手に付かない状態まで乾かす。
C温燻

○温燻(70〜80℃)
○時間(8〜12時間/魚の大きさによる)
○材料(ヤマザクラを親指大に割ったもの/ざらめ砂糖か黒砂糖を適量混ぜるときれいな飴色に)
○熱源(カセットコンロ、使用カートリッジ4〜5本)
※煙が付きすぎるとうまくない。最初は、煙の量に比例してうまく仕上がると勘違いしてしまうが、縄文人も、香おり程度に付けていた。

 

@塩漬け A塩抜き

B風乾 C温燻  荻島式燻製箱
 

 今や、ホームセンターへ行けば、何種類かのスモーク缶が販売されているが、いずれも鮭を1匹ぶら下げるのには小さすぎる。それなら、ドラム缶を調達するか、いっそのことスモーク小屋でも造ろうかと思ったが、年に何度使うかもわからないものに、あまり庭のスペースもとられたくない。
 あちこちのホームページを検索していると、八王子燻製研究会の荻島式燻製箱に出くわし、いくつかのノウハウをうかがった。こちらの燻製器の優れたアイデアは、燻製中の魚や肉の汁が、チップに滴り落ちないよう、L字型に工夫された容器であるということと、製作費が安価であるということ。私は、コンパネ(厚さ1.2cmのベニヤ)を2枚消費したが、うまく設計すれば1枚(1000円弱)で製作可能である。


 さて、スモーカーで悩むのが熱源。炭、電熱器、カセット・コンロなど、一般的にはいろいろ用いられているようだが、火力調整の容易さと経済性で、私はカセット・コンロを用いることにした。ただ、カセット・コンロはカートリッジの部分が一定以上の熱をもつと危険である。そこで、そのカートリッジ部分は、外気にさらして空冷する工夫を加えた。
 またチップも、ホームセンターへ行けば、サクラ、ブナ、カエデ、リンゴ、ヒッコリーと様々なものが販売されている。しかし、釣りに行った時見つけた山桜の倒木を 持ち帰り短冊状に割れば、チップ材にとして最適である。