◆モクズガニ漁
熊野川でのモクズガニ漁。事前に漁業権(日券or年券)を買っておく必要がある。漁は9月が最盛期で、それ専用のカニ籠を使って獲る。モクズガニは、この時期産卵のため河口へ下るそうで、そのカニの通り道に籠を仕掛ける。中には、アユやウグイ、またはサバのはらわたや鶏の内臓など入れ、その匂いでカニをおびき寄せる。やはり夜行性ゆえ、宵のうちに仕掛けて早朝引き上げに行く。何よりも仕掛ける場所が肝心で、そこには長年の経験とノウハウも伴い、漁獲量も大きく左右される。
食べ方としては、釜ゆでや味噌汁が美味しい。オスよりメス、さらにカニ味噌が絶品。釜ゆでする場合、水の状態からカニを入れ、暴れて飛び出さないようフタに重石をのせる。熱湯にカニを放り込むと、手足が千切れてしまう恐れがあるからだ。また、一つまみの塩を忘れぬように。(以上、師匠の話を参考にさせていただきました。) |