Life in the wood
                          くりんとの森の生活

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 ●  森の文庫 (ノンフィクション・技術書)

 

  書 名 くりんとのレビュー

日本の原郷 熊野
梅原猛・著/新潮社

 かつて、「蟻の熊野詣」と言われるほど、人々は熊野の地に信仰を求めた。 その熊野を哲学者梅原猛が、記紀の時代まで遡りながら、この地に鎮められたエネルギーを読み解く。梅原猛ファンの私には、手放せない1冊。

はじめての修験道
田中利典,正木晃・著/春秋社

 世界遺産の指定を受けた「大峰奥駈道」は、1300年以上の歴史を持つ修験道の聖地。大峰の自然のすばらしさは言うまでもないが、こうした歴史を知ると、大峰の山歩きが2倍楽しいものになる。修験道に興味ある方にもお薦めの入門書。

山の人生
柳田国男・著/
角川ソフィア文庫

  かつて山里近くには、狐・狸、神隠し、山の神、山姥などいて、怪しくも真面目に向き合っていた時代があった。まだよく知られていなかった山人の生活に起因したと思われることも多かっただろう。柳田文学の真骨頂がここに見られる。

妖怪談義
柳田國男・著/
講談社学術文庫

   かつて日本の各地に妖怪が棲んでいた。好む好まざるとにかかわらず向こうからやって来るのが「幽霊」なのに対し、「妖怪」はその場所へ行かないと出会えないものと柳田は定義する。各地域で絶滅寸前となっている妖怪を、今一度保護していきたいものである。

野山の名人秘伝帳
かくまつとむ・著/
農山漁村文化協会

  ウナギ漁、自然薯掘り、野鍛治、石臼作りなど、職人の手仕事や農山漁村の暮らし、食文化を紹介している。かくま氏が全国各地を実際に取材して得た人々の長年の知恵が凝縮されている。実は、この本の「葛根掘り」のところで、私(くりんと)と父の奮闘記が紹介されているのです。

木の実の恐竜たち
中山圭子・著/トンボ出版

 どんぐりやまつぼっくり、木の実などを素材にしたネイチャークラフト集。すべて写真で紹介されていて、その作り方も知ることができる。恐竜を見ていると、だれもが作りたくなるでしょう。

イワナ その生態と釣り
山本聡・著/つり人社

 イワナの釣り方を扱ったハウツーものは数知れずあれど、その生態を釣り人の視線から扱ったものとして、わが書棚の貴重な1冊である。このシリーズで、アマゴ編もある。

完訳 釣魚大全
アイザック・ウォルトン・著
角川選書 

 17世紀に出版されて以来、世界中から「釣りの聖書」と言われている一冊で、マス釣りを中心に、ウグイ、コイなど、川釣りの極意を説く。現代の、日本の状況に当てはまらないところも多いが、そこは時代を超えて通ずる釣り師の悦楽を感じとろう。

フライフィッシング教書
シェリダン・アンダーソン,
田渕義雄・著/晶文社出版

 フライフィッシングの入門書。身近にフライフィッシングをやる人がいなかった二十数年前に、私は、この1冊によって会得(?)した。釣りのみならず、川との対話の仕方や鱒の料理方法まで扱っていて、いずれも実践する価値あり。

現代テンカラ
富士弘道・著/週刊釣りサンデー

 テンカラという毛鉤釣りも、やはり師匠から学ぶというのが望ましいが、私の師匠となった一冊。ただ、テンカラには、その土地その人のノウハウがあって、 読書後は、いろんな人に耳を傾けていくのがいいと思う。

親子で楽しむ
アウトドア・クッキング

NHK趣味悠々
日本放送出版協会

 NHK教育の「趣味悠々」という番組のテキスト本。モデルの木村東吉氏が講師となって野外料理のバリエーションを楽しませてくれるが、いずれもハズレがなく、私の十八番にさせていただいている。

遊歩大全 (上・下 )
コリン・フレッチャー・著/森林書房
※絶版

 学生時代、登山かキャンプしかなかった日本のアウトドア・スポーツの中で、アメリカの「バックパッキング」というスタイルを教えてくれた。また、道具や食へのこだわりも学んだ この一冊。

バックパッキング入門
芦沢一洋・著/山と渓谷社
※絶版

  前述の『遊歩大全』を訳した芦沢一洋氏が、小林泰彦氏のイラストと共に、バックパッキングの道具1つ1つに解説を加えたもの。私は、ビーフジャーキーという干し肉の存在をこの本で知り、是非食してみたくなったが、近隣では手に入れることができず、サラミソーセージで代用したことを思い出す。

ヘビーデューティーの本
小林泰彦・著/婦人画報社 
※絶版

 イラストレーターの小林泰彦氏が、アメリカから 「ヘビーデューティー」を持ち込んだ。 「ヘビーデューティー」とは、ライフスタイルであり、ファッションである。学生の頃からの私のバイブル。