常緑高木。
紀伊山地では標高1600m付近から見られ、仏経岳付近ではほぼ純林をなして「仏経岳原始林」として天然記念物に指定されている。「シラベ」とも言う。
八ヶ岳の北横岳や縞枯山では、シラビソとオオシラビソが一斉に枯死し、やがて稚樹が一斉に成長。また、数十年単位で一斉に枯死するというサイクルを繰り返し、白い枯れ木と緑の成木がそれぞれ帯状になって縞模様を形成する。これを「縞枯れ」現象という。
「仏経岳原始林」の場合、近年、シラビソやトウヒの立ち枯れが著しい(上画像参照)。はたして、先の「縞枯れ」現象の一つなのか、それとも酸性雨やシカによる食害なのか、その原因究明と対策が急がれる。
本(中部地方以北、奈良県) |