球果は3〜5p。クロマツに比べてひとまわり小さい。春に花を咲かせる風媒花で、秋の乾燥した晴天時に松かさを開いて種子を飛ばす。
5枚の葉一組の五葉松という
マツがあるが、こちらは2枚の葉一組の二葉松。クロマツに比べて、やや葉は柔らかい。
近年、葉が赤褐色となって枯れ死していく松くい虫による被害が猛威を振るったが、これはマツノマダラカミキリとマツノザイセンチュウの仕業である。マツノマダラカミキリはマツ類の樹皮や葉を食べるが、その際、昆虫の呼吸器官などに乗り込んでいたマツノザイセンチュウが樹皮の傷跡からマツの組織内に侵入し、マツの中で急速に増殖して、マツは衰弱して枯損する。その頃、マツノマダラカミキリは衰弱したマツを選んで産卵し、幼虫は枯損したマツの材を食べて成長するが、マツノザイセンチュウは再びマツノマダラカミキリに寄生して生息域を拡大していく。 |