2003年5月25日、エンヤトット一座は、
New CD 『六根清浄』を発表いたしました。
結成13年のベスト・アルバムという性格が強いのですが、今一度、収録全9曲をご紹介します。
1.40歳のレゲエ (詞・曲:
くりんと)
「30歳のばらっど」はフォーク調に仕上がったので、このたびはレゲエのノリでと、ボブ・マーリを聴きまくって作ったのがこの曲。
結局、わが一座の血液には、未だレゲエのリズムは脈打たず、さわやかな仕上がりなってしまった。
レゲエというネーミングに心苦しいところもあるが、いつしか、肩の力を抜き、楽しく音楽をやれたらいいなあと期しております。
2.寅さんのロックン・ロール (詞・曲:
くりんと)
一座の曲には、ネタものとメッセージものがあります。
で、この曲は、くすっとほくそえんでいただく代表的なネタものですが、ところどころに日本人の心というメッセージもこめております。
ただ、台詞は難しかった。
加山雄三のような棒読みならまだしも、マジにかましてオチをねらうなどは、渥美清さんならではの芸だと悟る。
どうです、チャンチキとロックン・ロール、妙に合うでしょう?
3.20世紀ららばい (詞・曲:くりんと)
3年前に録音したきりで、しばらく忘れ去られていた、お蔵入り寸前の音源。
しかし、ヴォーカルの録音状態が結構気に入って、もう一度化粧直しをした。
20世紀は、人類史上稀有な100年。
まだ、十分、デフラグできていないでしょう。
4.六根清浄 (詞:エンヤトット一座/曲:くりんと)
奈良の地図の真ん中に、山上ヶ岳という山がある。
修験道の道場として、未だ女人禁制を布くこの山は、地元では「さんじょうさん」と称され、「男として生まれたなら、一度は登っておけ」と言われている。
「懺悔懺悔六根清浄(ざ〜んげざんげ〜 ろっ〜こん しょうじょう)」の呪文と唱えながら、修験者たちは隊列を組んで登る。
わが一座の男ども、それぞれが作詞したパートでヴォーカルをとった。
4人の懺悔、とくと、聴いてやってください。
ちなみに、甲高い鉦の音はチャッパ。
5.IWADO (詞・曲:くりんと)
鳥取砂丘に近い岩戸の漁港に、「アイワナドゥ岩戸」というタイ国風料理のレストランがある。
鳥取では、知る人ぞ知る人気スポットだが、まず、料理がおいしい。
レストラン内は、檜・杉をふんだんに使った造りで、フィットンチッドが漂い癒される。
ママさんは素敵な美人。
そして、日本海に沈む夕陽がすばらしい絶景。
そこで、この歌が生まれました。
ヴォーカルは葉月。
6.蔵王権現 (詞・曲:くりんと)
吉野山金峰山寺のご本尊は「蔵王権現」。
蔵王権現とは、山岳宗教に由来するもので、平たく言えば「山ノ神」となる。
この人の前では、嘘はつけない。
ここに立てば、素直になれる。
この人がいるから、私がいられる。
人それぞれに、形・場所を変えて、「蔵王権現」が現れます。
団扇太鼓の打音とともに、しばし瞑想を。
7.大和五條の空の下 (詞・曲:くりんと)
幕末が好きだ。
坂本竜馬、吉田松陰、勝海舟...。
20代の頃は、彼らを必死に追いかけた。
しかし、わがふるさとを舞台に駆けぬけた、名もなき尊皇の志士たちがいる。
天誅組の義挙。
わが生涯のテーマです。
8.エンヤノヤ (詞・曲:くりんと)
いろんな応援歌があるけど、我ら農耕民族の末裔として、ここは叫んでみようと思った。
雨と太陽は、だれにも分け隔てがない。
そんな生き方ができたらなあ。
朝鮮の打楽器ケンガリで雨を呼び、太鼓で太陽を迎えます。
9.悟りが舞いおちる (詞・曲:くりんと)
この曲をやり終えたあと、「メンバーのどなたか、お寺の方ですか?」と時々聞かれる。
そう言えば、「六根清浄」だの、「蔵王権現」だの、一見仏教色の匂う曲が多いなあと、しばし腕組み。
ちなみに、お寺関係は、だれもいませぬ。
また、どの宗派にもこだわりません。
ただ、釈迦という人物に、興味を抱きました。
by くりんと
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