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ヨーロッパナラ (イングリッシュオーク)  common oak / Q. robur

ブナ科コナラ属

 

 

×1.5
宝塚市山本新池公園(2015/OCT)

×1.5
宝塚市山本新池公園(2015/OCT)

 

   


宝塚市山本新池公園(2015/OCT) ×1.0

 

  日本のどんぐりに例えると「大きなコナラ」といった形状だが、一番の特徴は殻斗の付け根に長い果柄があること。こうした長い果柄をもつものは、日本のブナ科ではイヌブナぐらいである。大きな堅果の割には細くて長い果柄のため、ずいぶん風に揺られその反動でより遠くへどんぐりを飛ばすことができるかもしれない。そう言えば、どんぐりをモチーフにしたアクセサリーやイラストに果柄の長いどんぐりを見かけるが、モデルはここにあったと納得する。
 殻斗そのものもコナラのものにそっくりで、堅果の表面はろう状の物質で覆われていることがある。堅果の長さは20〜25mm、30〜70mmの果柄に1〜4個のどんぐりが成る。

×0.8
宝塚市山本新池公園(2015/OCT)

 

  落葉高木。葉は日本のカシワに似て、切れ込みが大きく波打っている。個体差もあるが、平均してカシワの葉よりは小ぶりで、日本の樹木にはあまり見かけない洋風の容姿ゆえ、この木があれば遠目からもすぐ判別できる。

 
  宝塚市山本新池公園(2015/OCT)
 
宝塚市山本新池公園(2015/OCT)   宝塚市山本新池公園(2015/OCT)
 

奈良ホテル(2015/OCT)    

  「ヨーロッパナラ」という言い方以外に「イングリッシュオーク」という呼称もある。日本国内では、植物園などで植栽されているほか、2002年の日英グリーン同盟という植樹活動で47都道府県計200ヶ所にイングリッシュオークの苗木が植えられたそうである。樹齢4〜5年の苗木だったそうなので、すでにどんぐりを落とす親木になっているものもある。植樹先は、以下のページで知ることができる。
http://www.musasabijournal.justhpbs.jp/ga-what-is-ga.html
 オークの木のどんぐりはイングランドの伝統的なシンボルで、英ウィリアム王子妃キャサリンの独身時代の紋章として、3つのどんぐりが描かれたものを記憶している方もおられるだろう。

  英語で“common oak”と呼ばれるように、ヨーロッパ全土及びイギリス、トルコなどに見られる最もポピュラーなどんぐりの木のようである。ちなみに、英語の“oak”はブナ科の樹木を総称しており、日本のように落葉樹である「ナラ(楢)」と常緑樹である「カシ(樫)」といった区別する呼称はない。

【地図引用】WIKIPEDIAより