私の場合、どんぐりの収穫は、その自生地に赴くことを基本としています。植物園や公園などに行けば、簡単に何種類ものどんぐりを集めることができ
ますが、その樹種本来が好む地形や土壌、気候、標高などをこの目で確かめることを含めて、「どんぐりを拾う」と理解し
ています。その視点に立てば、22種のどんぐりは私の手元にあるものの、ハナガガシ
などのように本来の自生地で出会えていないものもあります。
以下の図は、縦軸に標高、横軸には土壌の乾燥度をとりながら「奈良県の植生」を表したものです。
照葉樹林帯である奈良の地に、原生林として見られるはずの植生です。赤字や青字でブナ科の樹種を示しましたが、
青字は出典資料にくりんとが付け加えたものです。 |