ブナ科シイノキ属 |
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春日大社(2007/NOV) |
春日大社(2007/NOV) |
春日大社(2007/NOV) |
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2年成で、殻斗がどんぐり全体を包んでいるが熟すと3〜4裂する。堅果は三角錘型でツブラジイより大きく細長い。
スダジイにも個体差があり、私が沖縄県国頭村で拾ったものはまん丸く、まるでツブラジイのようであった。ツブラジイとは近縁種だが、成り時はこちらの方が1か月以上早い。いわゆるシイの実で、実は甘く生食できる。少し炒って塩をふりかけると一層美味しい。
奄美以南に自生するスダジイは「イタジイ」「オキナワジイ」と呼ばれ、亜種とする場合がある(ssp. lutchuensis)。沖縄本島北部のやんばるの森は亜熱帯性照葉樹林だが、このイタジイ(スダジイ)が主構成樹で全体の70%を占めるという。こちらのイタジイの大木は、表土の薄い赤土国頭マージの上に根板を形成する。 |
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春日大社(2007/NOV) |
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常緑高木。下から木を見上げると、葉裏は白っぽく見える。 |
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伊武岳・国頭村(2012/OCT) |
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県民の森・恩納村(2012/OCT) |
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伊武岳岳・国頭村(2012/OCT) |
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伊武岳岳・国頭村(2012/OCT) |
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橿原神宮(2005/OCT) |
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橿原神宮(2004/OCT) |
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橿原神宮(2005/OCT) |
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橿原神宮(2004/OCT) |
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比較的温暖な地域に生育し、日本では福島県および新潟県以西・以南から与那国島まで、また国外では韓国の済州島にも分布する。ツブラジイが関東以南に分布するのに対し、スダジイの方が北まで分布する。西日本では、海岸部にスダジイ、内陸部にコジイが分布する傾向があり、したがって、奈良県内で見られる自生種の多くはツブラジイ(コジイ)の方である。ただ、橿原神宮や春日大社周辺はどんぐりの宝庫で、こちらでは植栽されたと思われるスダジイがたくさん見られる。
これらシイ属は虫媒花で、上向きに花を付ける。
本(福島以西)・四・九 |
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