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クリ (栗)

ブナ科クリ属

 

 

金剛山麓(2007/OCT)

金剛山麓(2007/OCT)

金剛山麓(2012/OCT)

 

  1年成で、殻斗の鋭い棘は鱗片が発達したもの。「ヤマグリ」「シバグリ」とよばれているのが本来の野生種で、小粒だが甘くて生食できる。店頭で見られる大きな栗は品種改良された園芸種。
 クリを拾い数日たつと、皮に小さな穴が開き木屑のような細かい粉状のものが容器のそこに落ちている。また、皮むくと香ばしい黄色の実とは対照的に、灰色した虫の食った実にがっかりすることもある。これらはクリシギゾウムシたちの幼虫のしわざである。仮に幼虫の姿は発見せず、きれいな黄色の実が取り出されたとしても、クリシギゾウムシがすでに産卵済みという可能性は捨てきれない。それらを払拭するためには、拾った後すぐに火を通して、何も知らずにいただくことが肝心だ。(笑)私の父によると、砂地や土に埋めておくと、ゾウムシたちの孵化を遅らせ保存がきくと言う。

金剛山麓(2007/SEP)

×1.0
金剛山麓(2007/NOV)

 

 落葉高木。鋸歯の先端には棘、そしてその先っぽまで葉緑素が見られる。紅葉は黄色に変化していく。

   

金剛山麓(2004/MAR)

   
 

金剛山麓(2004/JUL)

 

金剛山麓(2002/NOV)

 

雄花/金剛山麓(2015/JUN)

 

雌花/金剛山麓(2015/JUN)

   

 園芸種の栗とは別に、都市近郊の里山でも自生しているのが見られる。縄文時代の三内丸山遺跡(青森県)でも、すでに住居周辺で栽培されていたという。したがって、それ以降より大きくて甘い栗が、人の手によって選別されてきたわけで、里山に見られる自生種も、厳密に言えば野生種ではないかもしれない。
 クリは虫媒花で、独特の臭いによって近くにクリの花が咲いていることを知る。
 幼木の幹は紫色をしているが、成長すると木肌には深い亀裂が縦に走るのが特徴。この材は硬く腐りにくいため、枕木などにも利用された。また、五條市大塔町ではかつて坪杓子作りが盛んであったが、この材が用いられている。運搬方法を人手に頼らざるをえなかった時代、栗山を求めては作業小屋を建て、何ヶ月もこもって坪杓子を作ったと聞く。
 北・本・四・九