Home ならの樹木見聞録 どんぐりを調べる  
 

クヌギ (椚、櫟)

ブナ科コナラ属

 

×1.5
金剛山麓(2007/OCT)

×2.0
金剛山麓(2007/OCT)

×0.8
金剛山麓(2007/OCT)

×1.5
金剛山麓(2010/OCT)

×1.5
金剛山麓(2010/OCT)

×1.5
金剛山麓(2010/OCT)

  2年成。殻斗に見られる棘は鱗片が発達したもので、まん丸く大きなどんぐりはすぐに見分けがつく。ただ、アベマキは堅果も殻斗も葉もそっくりで、同定に苦労する。子どもの頃、このどんぐりを使ってやじろべえやコマの工作をした人も多いと思うが、今ではトトロを作るのに人気がある。
 たくさん拾って家に持ち帰ると、数日たてばどんぐりから木屑のような粉がたくさんこぼれ落ち、やがて小さな穴をあけアイボリー色したうじ虫が顔を出してくる。これはクヌギシギゾウムシの幼虫でゾウムシの仲間である。まだ堅果が青いうちに口吻で穴を開け産卵し、孵化した幼虫はドングリの実を食べて育ち、外に出て越冬した後に蛹化・羽化する。

×1.0
金剛山麓(2007/SEP)

金剛山麓(2007/DEC)

 

 落葉高木。葉は細長く鋸歯状で、先に棘がある。

 
 

金剛山麓(2004/JUN)

 

金剛山麓(2010/AUG)

 

金剛山麓(2008/APR)

 

室生村向渕(2004/MAY)

 

多武峰(2005/OCT)

   

金剛山麓(2007/JUL)

 

 

   

 コナラと並んで里山の重要な構成樹であり、この木の樹液には、カブトムシやクワガタが集まるため、子どもたちにも人気の木である。私などは、ブナ科の中で一番最初に名前を覚えた木で、100m先からでもクヌギと同定できた。もともと西日本の温暖帯地域には自生しない樹木だが、成長が早く萌芽更新をするので、薪炭用に植林されてきた。試しに2030cmの背丈のクヌギを植えてみると、5〜6年で直径10cmを越え、ノコギリクワガタやスズメバチが集まりだした。
 コルク層が発達した特徴のある樹皮で、近年は、シイタケ菌を植えつけるためのホダ木としても利用されている。

 橡の 衣は人皆 事なしと 言ひし時より 着欲しく思ほゆ  (7-1311
  橡の 解き洗ひ衣の あやしくも ことに着欲しき この夕かも(7-1314

  万葉集では、クヌギは「橡(つるばみ)」の名でしばしば登場する。上の2首は、クヌギのどんぐりで染めた衣が、当時 若者の間で話題にのぼっていたことがうかがえる。万葉人のファッション感覚を知る上でも興味深い。
 本・四・九・沖