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コナラ (小楢)

ブナ科コナラ属

 

   

金剛山麓(2007/OCT)

金剛山麓(2007/OCT)

金剛山麓(2007/OCT)

     

金剛山麓(2007/OCT)

金剛山麓(2010/OCT)

金剛山麓(2012/OCT)

  1年成で殻斗は鱗状。最も身近などんぐりの1つだが、ミズナラと見間違うほどの大きな堅果もあればウラジロガシそっくりの細く小さいものもあり、大小さまざまで意外に同定が難しい。
 コナラの名を冠したコナラシギゾウムシという甲虫がいて、ドングリがまだ緑色の若いうちに長い口吻で穴を開け、卵を産み付ける。孵化した幼虫はドングリの実を食べて育ち、外に出て越冬した後に蛹化・羽化する。

 

金剛山麓(2007/OCT)

        

金剛山麓(2007/DEC)

 

 落葉高木。ミズナラとの相違点は、コナラの葉には長い葉柄がある。 たいがい黄色か褐色に紅葉し里山の秋を彩るが、なかには真っ赤に紅葉するものもある。

   

五條市阪合部町(2009/DEC)

 
 

金剛山麓(2004/JAN)

 

二上山(2009/NOV)

 

矢田山丘陵(2007/APR)


森林技術センター(2011/JUL)

 


明日香(2007/SEP)


金剛山麓(2008/APR)

 


矢田自然公園(2006/OCT)

 

 

金剛山麓(2004/JUN)

   
   

 里山の代表的な構成樹で、都市部周辺の2次林でもクヌギと共によく見られる。切り株から容易に萌芽更新を行うため、繰り返し薪炭用に利用されてきた。しかし、ここ50年ほどの間に、エネルギーの化石燃料への転化や化学肥料の普及によって需要も激減し、里山では人の手から離れたコナラが大木に成長している風景をよく見かける。こうした二次林は、管理せずに放置されると、樹木はそれぞれが大きくなりすぎて林内は暗くなり、その空間には低木やツル・下草が生い茂り、タケ類やネザサ類の侵入・繁茂によって、更新や移行が阻害され森林構造の単純化を招く。近年はそうした里山の保全が大きな課題となっている。
 樹皮は縦に大きく不規則な裂け目が入り、その樹液には甲虫類が集まると言われるが、私が住む奈良では、カブトムシたちの好物はむしろクヌギの樹液のようで、コナラにはあまり見かけない。晩秋には、クヌギと共に黄色く紅葉し、人々の目を楽しませてくれる。
 北・本・四・九