Home ならの樹木見聞録 どんぐりを調べる  
 

イチイガシ (一位樫)

ブナ科コナラ属

 

×2.0
笛吹神社(2007/NOV)

×2.0
春日山原始林(2007/NOV)

×0.8
笛吹神社(2007/NOV)

   
 

×1.5
笛吹神社(2010/NOV)

×1.5
笛吹神社(2010/NOV)

 
   

  一年成で、殻斗にはビロード状の毛が縞状にあり、身を深く包んでいる。また、堅果の表面には縦縞がはっきりと見られ 、肩の付近は白い粉状のもので覆われている。
 福岡県久留米市の正福寺遺跡からは、編み籠に入ったイチイガシなどが数万から数千個見つかっていて、土坑で水漬け貯蔵していたと考えられている。こうした保存方法はアク抜きと防虫を兼ね備えており、縄文人の知恵の一端がうかがえる。イチイガシは、どんぐりの中でも比較的アクが少なく生食できると言われているが、試しにかじってみるとやっぱり喉は通らなかった。

×1.0
笛吹神社(2007/NOV)

 

 常緑高木。葉の裏に白褐色の綿毛が密生しているのが特徴 で、同定には葉も用いるとよい。

神苑(2007/NOV)


笛吹神社(2004/OCT)

 


笛吹神社(2004/OCT)


奈良公園(2006/OCT)

 


飛火野(2007/JUN)

   

 かつて奈良盆地の真ん中は湖のような湿地帯で、それをとりまくようにイチイガシ林が極相として広がっていたと言われている。こうした地域は人々の生活領域でもあって古くから開け、古墳などもこうしたところに集中している。奈良公園の飛火野をはじめ春日大社周辺には今もイチイガシの巨樹群が見られ奈良市指定の文化財となっている。また、葛城市の笛吹神社境内にもイチイガシ林があり、こちらは奈良県指定の天然記念物となっているが、これらは有史以前の奈良盆地の極相の姿をとどめるもの(残骸)として、文化財指定を受けている。
 大木になると、鱗状にぼろぼろとはがれる木肌が特徴で、葉と木肌だけで十分同定できる。
 本・四・九