アベマキ (d)
ブナ科コナラ属
生駒山地(2007/OCT)
馬見丘陵公園(2011/OCT)
万博公園(2010/OCT)
2年成。堅果だけだとクヌギとの区別がつか ず、ずんぐりした饅頭型から細長いものまで個体差も大きい。あえて違いを探せば、アベマキの場合、柱頭や花被のある首部分(※上図矢印)がクヌギに比べて 太く大きいところが目安となる。ちなみに、上画像の万博公園採取のものは、首周辺がへこんでいるため、小さく写っている。
馬見丘陵公園(2009/NOV)
葉もクヌギやクリとよく似るが、アベマキの葉裏は星状毛が密集していて白く、縁には棘がある。クヌギの葉裏は緑色である。
南国栖(2006/FEB)
南国栖(2006/OCT)
落葉高木。「雑木林には東日本のクヌギに対して西日本のアベマキ」と紹介する図鑑もあるが、私の周辺(吉野川流域)はクヌギばかりで、ずいぶん長い間アベマキの存在を知らなかった。県内を探し回ると、生駒山地や矢田丘陵などに多く、馬見丘陵公園にも見られた。 樹皮はクヌギによく似ているが、クヌギに比べてコルク層が明らかに厚く、指で押すと弾力性がある。かつては、このコルク層を採るためにも栽培されたらしい。 本・四・九