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デジスコ野鳥図鑑

 
         
         

メジロ (目白)

スズメ目メジロ科

金剛山麓(2008.3.29.)

 私が小学生ぐらいの時に、父はメジロを飼っていた。餌は市販の粉末状のものを水で練ったもので、糞の後始末も含めて、私の役割であった。雑木林へメジロ捕りに連れってもらったこともある。まず、囮としてメジロの入れた鳥籠を適当な木に吊るす。囮のさえずりに誘われてやってきたメジロが留まりそうなところに、粘着性のある“とりもち”を仕掛ける。ササや長めの枝にもち状の粘着物を巻いたものだ。さらに半分に切ったミカンを近くに置いておくこともある。やってきたメジロの足が、うまく“とりもち”を掴めば、その棒は鳥の自重によってくるっと回転し、鳥は宙づり状態となって逃れることはできない。現在は、鳥獣保護法によって野鳥の捕獲は禁じられているが、少し前までの庶民の楽しみの1つであった。過剰な捕獲によって営利目的に発展している場合は除くとして、私の父の楽しみ方を思い出す限り、昔からの日本人と野鳥の関わりをあわす文化の1つととらえている。そうした風土も考慮されてか、例えば奈良県では、市町村に対して捕獲許可・飼養登録を申請することによって、1世帯1羽のメジロあるいはホオジロの捕獲及び飼養が認められている。(2011713日、環境省20124月からメジロの捕獲・飼育を原則許可しないことを発表した。)
 メジロを可愛がっていた頃の父の年齢を少し越えた私は、デジスコ(デジタルカメラとフィールドスコープを組み合わせたもの)で野鳥を“捕獲”することに精を出している。おびき寄せるための囮は使わないが、庭に作ったバードフィーダー(Bird Feeder)に半分に切ったミカンはのせる。こうした仕掛けに目ざとく訪れるのがヒヨドリ。この攻撃を分散させるためにあちこちにミカンをおくことで、やがてメジロの姿が見られるようになる。私の知る限り、たいがい2羽でやって来るが、繁殖期なら雄雌のペアと考えられる。ミカンを挟んで交互に突く光景は、随分と仲睦まじい。後で気づいたことだが、サクラやウメ、ツバキを植えることで、その開花の時期には、メジロたちの遠足風景と化す。

 名前の通り目の周囲が白く、体の上面はきれいな若草色をしている。
 全国の丘陵から山地の林にすむが、暖地の常緑広葉樹林に最も多い。