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デジスコ野鳥図鑑

 
         
         

ジョウビタキ (常鶲)

スズメ目ヒタキ科

@♂ A馬見丘陵公園(2009.2.1.)

@♀ A一の木ダム(2007.2.12.)

 金剛山麓のわが家にも、冬鳥としてよく顔を見せるのはツグミだ。しかし、そのツグミに混じって、緋威しの鎧を身につけた若武者が、垣根に留まって涼しい視線を送っている姿が見られる。喉元が漆黒で腹の赤橙色がまぶしいジョウビタキ(♂)だ。雄同士が争うときは、この喉元の漆喰のような鮮やかな黒をお互いに見せ合い勝敗をつけるというから、なかなか勇ましい。シーズン当初、この若武者の出現に「わざわざ狭苦しいわが家にお出ましいただき、ありがとうございます」と恐縮してしまうが、徐々にお友だち感覚が生まれてくる。「しばらくだったなあ。顔を見なかったけど、どこへ行っていた?」
 近似種のルリビタキは大台ケ原などの亜高山帯でも繁殖し、春から夏にかけて美しいさえずりを聞かせるが、ジョウビタキの繁殖地は朝鮮半島以北の大陸らしい。したがって、あの小さな体ではるばる日本海を渡ってくるたくましさは容易に想像できない。冬に渡来したジョウビタキは、芝地を飛び跳ねながら地中の虫やミミズをつつき、時たま縄張りを主張するかのようにヒィッー、ヒィッーと鳴く。雌には、腹の部分の赤橙色はなく灰褐色であるが、なかなかの美人である。繁殖地ではルリビタキに負けない美声で求愛しているのだろうか。

  雄は喉の黒や下面の赤橙色が美しくよく目立つ。
 冬鳥として全国に渡来する。