Home

 

野鳥一期一会

 
         
         

ホバーリングしながらさえずるヒバリ

スズメ目ヒバリ科

@♂A五條(2016.3.31.)

 美空ひばりとは、よくできた歌手名だと思う。天高く舞い上がって、ホバーリングしながら「ピチクリ、ピチクリ・・・」といつまでもさえずっているのを耳にすると、とても明るく陽気にさせてくれる。ちなみに聞きなしは、「日一分(ひいちぶ)、日一分」である。こまどり姉妹という歌手名もあったが、日本三名鳥に数えられる鳴き声のコマドリだから、こちらも歌手にはふさわしい命名である。
 ヒバリは梢に留まらず青空の下でさえずるから、つい見上げる癖がついている。空中でホバーリングしているヒバリの姿をカメラに収めたいと、300mmのズームレンズでチャレンジしている。基本的には、日陰となったお腹しか見せないため、たいがい黒い物体しか写っていない。しかも、よく動くのでピンボケときている。
 しかし、ヒバリを観察しやすいのは地面の上である。耕した後の田畑や草刈りの行き届いている裸地など、意外に開けたところで餌を探している。ヒバリはスズメより一回り大きいが、よく似た羽根の色をしていて、地面の色や枯れ草の色に溶け込みやすいという理由だろうか。雌雄同色で、オスは頭に冠羽と呼ばれる羽が生えており、トレードマークである。メスには冠羽がないので、雌雄の判別は簡単である。
 ヒバリは「偽傷」と呼ばれる行動をすることが知られている。地表付近に巣があるが、敵が近づくと親鳥は巣から離れたところに降り立ち、怪我を負ったかのように振舞うのである。こちらも300mmのズームレンズの獲物であるが、300mmの限界を感じて久しい。

  繁殖期には飛びながら複雑な声で長時間さえずる。
  九州以北で繁殖し、平地から山地の草原、河原、畑などにすむ。