Guitar Case 68

Guitar Case  Enyatotto-Ichiza Home

母に捧げるロックン・ロール

60代半ばを過ぎた母が、少々おぼつかなくなった足元をかばいながら、何年かぶりかに一座のステージ(かげろう座2007)を見に来た。
そしてその夜、やや興奮気味に電話が入る。
「前よりだいぶうまくなったな。来年もまた見に行くのを楽しみに、1年がんばるわ。生きがいになったわ。」
年老いてやや気も弱くなったなと感じたが、「うまくなったな」の言葉は、どうやら全くのお世辞でもない。

実は、今回のステージの後、「今日の一座聞いたけど、ようなったんと違う」といったコメントをギターリストのTACOちゃんからいただいた。
久ぶりに再会したアメリカ人の友人ブーマーからも、「4年前と全然違うよ」と賞賛の言葉。
私たちなりに、そうした手ごたえがきちんとした形にはなっていないものの、確実に階段を上ってきているという自負はある。
こうした反応の延長線上に、私の母の感想ものせることができるとするならば、このステージで言葉通り母にも元気を与えることができたのではないだろうか。
何百人、何千人の人々に元気を与え、元気をもらうステージはミュージシャンの冥利ではあるが、目の前の母を勇気付けたことに 、これ以上の冥利はないのではないか。

もっともっとうまくなってやろう。
もっともっとロックン・ロール。
もっともっとエンヤトット!


by くりんと