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平原綾香 『From To』

 

カヴァー・アルバムを出しているアーティストが多い中、平原綾香の『From To』(2005/11/02発売) は、久々のイチオシだ。
新たなアレンジと彼女の歌唱力によって、(私が)すっかり聞き飽きている70〜80年代の曲の数々が、全く蘇った。

♪なごり雪に関しては、これまで歌ってきたどの歌い手の♪なごり雪よりもいい。
原曲(イルカや伊勢正三のもの)に比べて、ブレスの1小節を挿入したり、まるで体言止めかのような小節のカットなど、“間”を意識したアレンジが面白い。
♪翼をくださいでは、サビのところでつい声を出したくなるものだが、そこを抑えて丁寧に歌詞をたどっている。
ヴォサノバ風アレンジの♪いとしのエリーにも同じことが言え、そんなにきばらなくても、味わい深い歌なんだと共に再認識させられる。
♪TRUE LOVE♪桜坂は、このアルバムを聞いて好きになった。
藤井
フミヤも、福山雅治も、こんないい曲を作っていたんだと。
映画「千と千尋の神隠し」のテーマ曲♪いのちの名前は、彼女のヴォーカルによって、映画の挿入歌としての地位から、完全に独り立ちすることができた。

 From To <曲目>
 1.晩夏(ひとりの季節)
 2.言葉にできない
 3.いとしのエリー
 4.いのちの名前
 5.Missing
 6.秋桜
 7.TRUE LOVE
 8.桜坂
 9.なごり雪
  10.翼をください
  11.あなたに

♪晩夏は、荒井由美の匂いのぷんぷんする曲だが、私には、早朝の奈良公園がぴったりだった。

あえて言うなら、♪秋桜はなくてもよかったかな。
それ以外は全く無駄のない、平原綾香のヴォーカルが生きていると共に、原曲の持つ力が1.5〜2倍にふくれあがったカバー集。
おりしも、先日、これらの曲を中心としたライブの模様をNHK-BSで見ることができた。
こういう時は、(私の経験上、)たいがい期待を裏切るものだが、目で見て一層輝きをました。
私の中の平原綾香、今ブレイク!

by くりんと