Guitar Case 37

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ザ・フォーク・クルセダーズ「戦争と平和」

ザ・フォーク・クルセダーズが再結成され、ニュー・アルバム「戦争と平和」をリリースした。
70〜80年代のグループがあいついで再結成されているなか、こちらは「レトロスペクティブな意味で復活させるということではなく、加藤和彦がきたやまおさむともう一度音楽を作ってみたい」ということがことの発端らしい。
そして、このたびは、はしだのりひこではなく、「触媒」として加藤・きたやま以上にフォークルを知るアルフィーの坂崎幸之助を迎えての新生ザ・フォーク・クルセダーズと相成った。(どうして、はしだのりひこではなかったんだろう?)
「作り手側も楽しみ聞く側も楽しめ、それで、ああ明日も又人生楽しいかな、と感じてくれるような、音楽自らが持っている浄化作用を生かしたような音楽をやりたくなった」と加藤自ら述べているが、前半の意図はねらい通りだと思う。

さて、私自身興味をもったのは、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」に加藤がメロディーをつけた曲。

「戦争と平和」ザ・フォーク・クルセダーズ
 1)「芸術家、科学者、そして宗教家」
 2)「あの素晴らしい愛をもう一度」
 3)「11月3日(雨ニモマケズ)」
 4)「感謝」
 5)「Somos El Barco」
 6)「巌流島(The King of Three Fingers)」
 7)「ヨイトマケの唄」
 8)「あわて床屋」
 9)「今日の料理のテーマ」〜「鯨のステーキ・グリーン・ピース添え」
10)「ライカはローリング・ストーン」
11)「カオリ bT」
12)「悲しみは言葉にならない」
13)「花はどこへ行った」
14)「花」(すべての人の心に花を)
15)「白い色は恋人の色」
16)「平和について」
おまけ)「Mia Cara Simonetta(愛しのシモネッタ)」
もうひとつおまけに)「老人と子供のポルカ」(Diamond Head/Pipeline)
結び)「日本一の聞かせっパ男」

この手の趣向はさほど珍しく感じないが、し
かし、メロディーやアレンジは、さすが加藤和彦の本領が発揮され、数回聞いただけで口ずさんでしまう。
また、それとは逆に、キューピー3分クッキング(日本テレビ系)のテーマ曲をとりあげ、適当な鯨料理の歌詞をのせて某環境保護団体にもの申すあたりは、さすが脱優等生フォークルです。
「Where Have All The Flowers Gone ?(花はどこへ行った)」は、桶太鼓・楽鼓・締太鼓・長胴太鼓を使っての、まさかのエンヤトット・アレンジ?
などと興味は尽きない。

ところで、加藤和彦の「ヨイトマケの唄」。
こればかりは、どうしたんだろう。
まったくいただけない。
原曲のもつ力によって、何とか聞くに耐えうるが、この曲をとりあげ自らが歌う意図をうかがいたいものである。

かつてのように、「生き方」まで考えさせられる、変えさせられるとまではいかないが、作り手側の楽しさが聞き手側にも十分伝わってくる。
これがまず、音楽の原点なのかな。
しかし、「農作物に有機栽培、無農薬があるように、自然にあまり逆らわない方法で育てた音楽」をもって、「それで、ああ明日も又人生楽しいかな、と感じてくれるような音楽をやりたい」という願いまでは、残念ながら感じられなかった。
どうしても、フォークルの脱優等生体質によるテレが、少し過ぎたノリが、後半の意図を邪魔してしまう。
(それはそれでフォークルの大好きなところなんだが。)

そこで、その昨今の音楽業界に警鐘を鳴らすかっこいいコンセプト。
これは、私たちエンヤトット一座がいただきっ〜、ということに相成りました!

(参照Website The Folk Crusaders Official Site-ザ・フォーク・クルセダーズ )

by くりんと