Guitar Case 35

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本家:岡林信康のエンヤトット・ライブ

先日、奈良県大淀町で岡林信康の『歌祭り』コンサート(主催:なら・ヒューマンフェスティバル)を見た。
彼のコンサートは、たいへん久しぶりで、その後のエンヤトット進化に興味をもっていた。
内容はざっと、最近発売したベストコレクションCD『歌祭り』に収録されている曲が中心で、大きくは、彼自身のギターでの弾き語り曲と6人編成からなるエンヤトット・スタイルから構成されていた。
私が、興味をもっているのは後者のスタイルで、この時の編成を下に記してみた。

岡林信康 : ヴォーカル、アコスティック・ギター、ブルース・ハープ
平野  融 : 桶胴太鼓(担ぎ桶)
吉田  豊 : スルード、ジャンベ、チャンチキ
高橋希脩 : 津軽三味線、コーラス
佐藤英史 : 尺八、篠笛
美鵬成る駒 : 締太鼓、平太鼓、桶胴太鼓、コーラス

この日の見どころは、まず、美鵬成る駒さんのお囃子。
向かって右から、締太鼓・平太鼓・桶胴太鼓と据え置き、ご本人の見かけとは裏腹の迫力ある演奏。
お囃子というよりパーカッション奏者、ソロでも十分主張できる技術・表現力をお持ちである。
また、終始笑顔で、演奏と共にその魅力にも引きつけられた。

次に、おなじみスルードの吉田豊さん。
しかし、この日は、チャンチキのソロで聴かせた。
演奏技術というより、彼の年齢や人柄からくる味に魅せらたのかもしれない。
そう言えば、この人も終始笑顔を絶やさない。
そうした表情のリズムによっても、私たちは舞台の上へと引き込まれていく。

最近はチャンゴでないのか、この日は、担ぎ桶胴太鼓ではねていた平野融さん。
美鵬成る駒さんとの掛け合いは最高の見せ場で、器用なバチさばきは全く衰えていない。
和太鼓の演奏会でも、動きのある舞台ではよく使われている桶胴太鼓。
この日の彼の演奏を見て、あらためて欲しくなってきた。

あと、笛の佐藤英史さんや津軽三味線の高橋希脩さんらを加え、各パート充実した演奏者で整えられたエンヤトット・バックバンドは、まさにプロの集団。
これでうけないなら、あとはヴォーカルのせい...???
いやいや重大な失言をしてしまいましたが、「ここは岡林さん、ヴォーカルは若き後継者“エンヤトット一座”に任せて、あとはつんくや小室哲哉のようにプロデューサーとして、楽してがっぽり儲けるという手はいかがですか?」

by くりんと