Guitar Case 31

back!  menu!  next! トップへ!

わが心の太田裕美

産休や育休を終えた往年のアイドルや女性シンガーたちの中に、ちらほらと職場復帰をなしとげている姿がある。
松田聖子や安室奈美江などは、そうした休職のブランクを感じさせないが、子育てや主婦に一区切りをつけたあと(?)、再び芸能界に仕事場を求めた堀ちえみや森昌子の姿もある。

1ヶ月ほど前、太田裕美の姿をステージ上で見た。
彼女の活動は興味深く、以前も吉田拓郎や伊勢正三、大滝詠一などニューミュージック系の歌手に曲を提供してもらっていたが、最近では、フォーク歌手故西岡恭蔵との共演も見られた。
そしてこの度は、憂歌団のヴォーカル木村充揮プロデュース下の出演。
木村充揮、有山じゅんじと泥臭いステージに続いて太田裕美が登場。
なんばHATCHのホールが、白昼の明るさに転じた空気に変わる。
なんだろうこの彼女のハナは?
「アイドルを見た興奮?」
「甘いヴォーカル?」
「くずさない笑顔?」
それとも、かつてブラウン管で学習してきたゆえの私の条件反射なのかもしれない。
最大の見せ場は、木村充揮とのジョイントで『赤いハイヒール』を歌う場面。
有山じゅんじの軽妙なギターに合わせて、「そばかすお嬢さん〜」のサビから木村が合わせる。
お酒がまわっているのかこれも芸のうちなのか、木村の野獣声と太田裕美の美女声のミスマッチが、とにかく絶妙だった。

太田裕美が言う。
「どうして私が、木村さんからこのステージに呼ばれたのかわからない?」
BEGINの
比嘉栄昇(共演)がつっこむ。
「どうして太田裕美さんが、出演をOKしたのかわからない?」
太田裕美には、今後も、わからないままこの手の舞台に立って、「花」ではなく「華」を咲かせてほしい。

by くりんと