Guitar Case 21

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祖父は興行師

私の母方の祖父が、戦後の一時期、和歌山で、大衆演劇や浪花節(浪曲)の興行師をやっていたらしい。
その血を引く伯父の一人は、若くして亡くなったが、芝居に興じていたとか、興じさせられていたとか。
また、その商売の当たり外れによって、家も6軒売ったという話になっているが、ここまで来ると多少尾ひれがついていそうである。

その祖父は、私が小さい頃に亡くなっているので、直接聞いた話ではない。
実は、つい先日、母の口からこぼれてきて知ったことであり、今なおその驚きが覚めやっていない。
自分の祖先に、著名人や人物がいたというわけではなく、地方の興行師をやっていて、その上財産をはたいたかもしれないというのに、ほのぼのとうれしいのはなぜだろう。

最近になって、そうした話が母から出てきたのには、どうやら私とエンヤトット一座の活動に、その祖父の面影を重ねたらしい。
私が係わってきた岡林信康や高田渡らのライブ興行や露の新治の落語興行のことなどもよく知っているし、エンヤトット一座のライブにも時々顔を見せる。
私の芸ごとには、祖父の血が流れているというわけだ。
私自身がにんまりしたのも、そのDNAの解明が1つ進んだことによるのかもしれない。

ただ、1軒しかないわが家、くれぐれも失わないようにしなければならない。

by くりんと