Guitar Case 7

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プロの芸とは

プロフェッショナルとは、私どものジャンルで言うと、その歌、その演奏、その芸が、「商品」となりうるかどうかだと思う。
もっと、俗っぽく言うと、それが金になるかどうか、それで人を呼べるかどうかということ。
新聞や雑誌、テレビなどのマスコミに取り上げられたからといって、錯覚してはいけない。
それは話題性があるだけのことで、実力がなければ、その話題も、人もすぐ立ち消えとなる。

実力という話になると、落語家の桂文珍さんが、確かこんなことを言っていた。
「落語家には4通りいて、うまくておもしろい人、へたやけけどおもしろい人、うまいけどおもしろくない人、へたやしおもしくない人に分類できる。」と言う。
この文珍さんの言う「うまさ」や「おもしろさ」が、商品となりうるわけだが、なかなか両方兼ね備えることは難しい。

華がある、カリスマ性がある、話題性がある、男前・美人など、こうした「おもしろさ」は、本来、実力に付随した+αの部分である。
しかし、昨今、その+αの部分を持ち合わせていたほうが、世に出やすいかもしれない。
ブラウン管などを通して、伝わりやすいのは、また、商品になりやすいのは、「うまさ」よりも「おもしろさ」だからである。
ただ、一発屋というケースもたくさんある。
「うまさ」という実力がないと、すぐ飽きられ、見透かされてしまう。
要するに、「おもしろさ」に、確かな実力の裏づけがあってこそ、息長く芸を磨き、また食べていくことができるのである。

私どものバンドは、メンバーがそれぞれ職業を持ちながら活動を続けている。
ともすると学芸会の延長線上に軟着陸する危険もはらんでいる。(実際、未だ離陸していないという厳しい声も?)
「うまいバンドなんて五万といる。それなら、おもしろさ、オリジナルさを前面に押し出して・・・」などと、つい芸の修行を怠り、うまくもない、おもしろくもないバンドの落とし穴にもはまりかねない。
私どもの芸に、お金という代価など求めていないが(これもよしわるしで、大いに甘えになっている)、身を乗り出して拍手していただけるプロの芸を、未だ求めてやまないこの頃である。

by くりんと