Guitar Case 6

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成人式に出演

今や社会的な問題ともなってる自治体主催の成人式。
わが一座も3年前、地元教育委員会の依頼を受けて出演した。
地域密着型のバンドを目指すわが一座にとっては、未来を担う若人の前で演奏できるなんて、この上ない光栄。
こちらの市でも、近年、式典中の私語や、来ても会場内に入らない新成人など、その運営に頭を痛めているようで、式典の時間は1時間と短縮し、その冒頭に鳴り物を持って来て会場に誘い込む企画とのことだった。
そして、わが一座はその鳴り物にと御指名を頂戴した。

時間は15分。
この日は、「寅さんのロックンロール」「大和五條の空の下」など3曲を用意した。
こうした場での演奏は選曲が肝心で、たかだか15分、しかも鳴り物のポジションで、詞を聴かせようなどという大それた考えを持ってはいけない。
できるだけリズムのある曲で、「おっ、なかなかやるやん。どこのバンド?」と興味・関心を抱いてもらえば十分。
準備万端、自信作を引っさげての幕開けであった。

そして、演奏を終えて・・・・。
私ども反省の弁。
「寅さんのロックンロールは、うまいこといったんやけどなあ。」
「この際、聴かせる曲はいらんということを重々承知していたのに、色気出してバラードを入れてしもたのが失敗やった。」
「リズム&ブルースがバラードに変わったとたん、彼らは懐かしい友との会話を優先しだした。」

それでも、企画としては成功で、音が出たとたんロビーから会場に人が流れ、演奏にも結構興味を示し(彼らの視線で感じる)、15はすぐたった。
式典としては、それからが問題だったらしい。
会場が一番静かだったのは私たちの演奏のときで、それ以降、さすがにクラッカーを鳴らすものはいなかったらしいが、次第に私語が蔓延していったと聞いている。

機会があれば、またチャレンジしたいと私どもは無責任に考えているが、式運営の当事者にとっては、年々深刻な問題のようだ。
その後の成人式は知らないが、毎年、鳴り物を入れ替える程度でこと足りているのだろうか。
新成人たちが集まる理由は、久しぶりの友との再会を楽しみにやってくるわけで、おじさんたちのつまらない紋切り型の話によってお預けをくわせられる身になれば、私語も少しは理解はできる。
それでも、以前は成人らしく(?)我慢して話を聞いた。
それを我慢できなくなったのは、今さらの話でないとも思う。
おそらく、一部の報道に見られる派手なパフォーマンスの彼ら・彼女らは、中学校や高校の卒業式の時などにも、形をかえた、非社会的な自己主張をやっていたのではないだろうか。
その都度その都度ブレーキがかからなくて、またまわりもブレーキがかけられなくて、あのように花開いたと考える。

と、ついつい音楽談議とは異なった方向に話が向いてしまったが、話は戻って、
成人式主催者殿、”エンヤトット一座”は、次なる式も華麗にお努め申します。
よろしくごひいきに!

by くりんと