Guitar Case 2

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最近の流行歌のメッセージとは

音楽プロデューサー藤田正氏が、ある講演の中で「90年代の多くの流行歌、たとえばV6や嵐、SPEEDが歌ってヒットした曲の共通したテーマは何だと思いますか。」と問いかけられた。
私は、「愛とか恋あたりだろう」と正解を言い当てたつもりでいたが、氏によると「前向きに、がんばろうよ」というのが今時の多くの流行歌のテーマらしい。
それらの歌を好んで聴く10代の若者たちは、「それだけ追いつめられているのだろう」とも話されていた。

確かに「新しい明日に向かって、しっかり生きよう」みたいなフレーズが多いと納得したが、吉田拓郎やサイモン&ガーファンクルもそんなうたを歌っていたので、いつの時代もそうなのかもしれない。
こうしたテーマは、大多数の人々が共感できるもので、売れ筋の曲を狙うのなら、そうした言葉が常套手段なのだろう。

しかし、誰もが、またいつでも、そうした曲を聴きたいとは限らない。
そうしたテーマ以外の、たとえば、日本の将来を憂う曲はないものだろうか、と探してみたが、なかなか見当たらない。
10代の若者たちに、「さあ、がんばろう」一辺倒の音楽しか用意していないわが国の音楽市場は、精神的にいかにも貧困で、反対の「がんばらなくてもいいんだよ。しばらくお休み」という曲があってもいいと思う。

じゃあ、私たち大人に用意されている曲はどうなんだろうと、思い巡らしてみたが、事情はあまり変わらないようである。
手前味噌で申し訳ないが、今時の流行歌に飽き足りた老若男女の諸君は、我が一座の曲を是非お聴きあれ。

by くりんと