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デジスコ野鳥図鑑

 
         
         

デジスコで野鳥撮影

 メジロ

 デジタルカメラとフィールド・スコープを組み合わせた「デジスコ」という野鳥の撮影方法がある。一眼レフのカメラに大きな望遠レンズのカメラを組み合わせると何十万円という出費になって、そうそう手が出せない。それ比べて、デジスコという方法なら、3〜4割の予算で野鳥撮影のための機材がそろうのだ。 もう少し付け加えると、どんなデジカメでもスコープに固定できるわけではなく、適合した機種であることとさらにアダプター(接続具)が必要であるが、詳しくは、Web上で「デジスコ」と検索すれば、その組み合わせや価格もすぐにわかる。

 さて、ここではその撮影方法についてお話したいのだが、実は私も未だ使いこなせていない。その理由として、次のケースが多い。


KOWA PROMINAR TSN-604ED
NIKON COOLPIX4300

●「さあ今日はがんばってねばるぞ」意気込んだ時に限ってなかなかお目当ての鳥が現れず、やっと現れた野鳥も目の前を一瞬にして去っていき、「確率ひく〜」と30分そこそこであきらめてしまうことしばしば。
●小型の野鳥ほど動きがせわしく、1箇所にじっと留まることが少ないため、その動きを追いかけているようではなかなかシャッターチャンスに巡り会えない。
●私のスコープは20倍の倍率だが、そのレンズの中にスズメサイズの小鳥を捕らえるのは一苦労。無防備にさえずっている野鳥に巡り会い、チャンスとばかりレンズを振り回している間に、大概逃げられてしまう。
●「やっと捕らえたぞ」とわくわくしながらデジカメのデータをパソコンの画面に映し出すと、「ピンボケ、手振れ、画面からのはみだし、 鳥のお尻など」、これまたまともな画像が全くないということもしばしばである。

 だが、試行錯誤の中、少しずつ手応え みたいなものを感じつつある。立て続けに、確信的な画像を得たのである。そして、こうして得た野鳥の画像が面白い。例えば、鳥の姿を見つけても、肉眼では目の動きまでわからないが、デジスコ画像 ではその目を捕らえ、顔の表情が読み取れる。「画竜点睛」という言葉もあるが、目の動きが収まった野鳥の姿は、まさに活きていて愛おしくなる。では、私の経験則をいくつか紹介したい。

○野鳥撮影の好機は、広葉樹が葉を落とした12〜3月の間であると、漠然ととらえていた。しかし、1〜2月の厳寒期よりは、3月下旬になって春の暖かな陽気が見られる日の方が、小鳥たちをよく観察することができる。
○野鳥を見つけてからスコープで追いかけていては失敗するケースが多く、あらかじめ野鳥がよく訪れる場所や留まる枝に目星をつけ、そこにスコープのピントを合わせておく。ようは待ち伏せ作戦で、そのためにはどこが野鳥のお気に入り ピン・スポットなのか、日ごろの観察がものを言う。
○スコープの扱いに早く慣れ、短時間でスコープの中に捕らえられるようコツをつかんでおく。
○「確かあの辺りに飛んでいったはずなのだが、その後見失ってしまってどこへ行ったかわからない」というケースもしばしばあるが、実は、その野鳥はそこから動いていないこと も多く、よく探せば幹や小枝につかまってじっとしているのを見つけることができる。そうなったら、今度はじっくりと撮影することができるのだ。
○巣箱の設置や餌付けなどによって野鳥をおびき寄せ、撮影の好機を意図的に作ること。私の場合、設置した巣箱にシジュウガラのペアが巣作りを始め、 目の前にドラマが展開しつつある。

 釣りもそうだが、相手が動物である以上、どの時期・どの時間、どの地域・どの場所にお目当ての生き物が居ついているのか、また頻繁に出没するのか、具体的に成果をあげ経験的なデータを積み重ねていく 必要がある。「よく見かける」というようなあいまいさではなく、具体的に「ここにいつも留まっている」とか「あそこで写真に収めた」とかいう正確なデータの蓄積だ。
 私も今やっとバードウォッチングの入り口に立ったレベルだが、独学だとこの入り口に立つまでが長く、何度も迷路に迷いこんでは断念しそうになった。そういう点では、その道の先人や達人を見つけては同行させてもらったり、バードウォッチングの会に参加するのが近道かもしれない。